但馬やまびこの郷について
所長あいさつ
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てっちゃんからのメッセージ

どんな連休を過ごしましたか?

連休が終わり,いつもの日が始まりましたが,気分はどうでしょうか?
私は楽しいことが終わってしまうと,ちょっと寂しい日が続きます。
お休み明けの朝は「もっと寝ていたいなあ」「仕事に行くのが面倒だなあ」という気分になります。
もしかすると,同じように学校に行きたくない気分の方もいるのではないでしょうか?
それは自分が怠け者だからでしょうか?
これには,いくつか理由があると思います。
ひとつは4月に始まった新学期の最初に1ヶ月を一生懸命に過ごし,心も体も疲れてしまったからかもしれません。
また,連休中の楽しいことにエネルギーを使いすぎてしまい,ガス欠になっているからかもしれません。
あるいは,連休中は学校に行かないことで考えずにすんでいた困りごとや悩みが,再びあなたの目の前に姿をあらわしたからかもしれません。
人によっては,まったく思い当たることがないかもしれません。
かといって,「無理しなくてもいいよ」と言われても,ちょっと素直になれない自分がいることもあります。
そんなときは,「誰かに話を聞いてもらう作戦」をとってみませんか。
スクールカウンセラーや話しやすい先生,おうちの人,誰でもいいと思います。まずはちょっと今の気持ちや弱音を吐いてみる。
そしたら,相手は何かアドバイスや励ましをくれるかもしれません。
「いまそう言われてもなあ」と思ったら,別の人に話を聞いてもらえばいい。
そうすることで,あなたの気持ちをわかってくれる方に辿りつけると思います。
そうしたら,少しスッキリするかもしれませんし,次の一歩をどこに踏めばいいかも見えてくるかもしれません。
話をできそうな人がいない方,知っている人には言いにくいなと思っている方,面と向かって話はするのが得意でない方,もしよろしければやまびこの郷のスタッフと話をしてみませんか。
聞き上手なスタッフばかりですので,安心してお電話を下さい。
やまびこの郷の電話は予約のためだけではありませんので,じっくりお話を聞かせて下さい。
そして,あなたのことを一緒に考えたいと思っています。

やまびこの郷の新年度が始まりました-あなたのおいでをお待ちしています-
●小学生や中学生のみなさんへ
今年のやまびこの郷は,春の訪れがいつもより遅く,桜が咲いていない,ちょっと寂しい4月1日を迎えました。
3月第2週に24年度最後の宿泊体験の受け入れを終え,いつもは小学生や中学生のみなさんの賑やかな声が聞こえる館内も1ヶ月近くしーんと静まりかえっています。
いまは,今年度最初の受け入れに向け,着々と準備が進んでいます。

4月は,寒い冬から暖かい春に季節が変わるので,それだけでもちょっとうれしくなります。
また,進級や進学をひかえ,私たちに,何か新しいことが始まりそうなワクワク感と,一体どんなことが起きるのだろうかといったドキドキ感も与えてくれます。
ただ,学校のことを考えると,ちょっと気持ちが沈んでしまう方もいるかもしれません。
4月を迎える気持ちは人それぞれのようですが,あなたはどんな気持ちで4月を迎えましたでしょうか。

もし学校へ行きづらかったり,行けそうもなかったり,あるいは行けなかったりしたら,やまびこの郷を思い出して下さい。
やまびこの郷は,不登校や不登校傾向の小学生,中学生の方を応援する施設です。
スタッフや仲間と一緒に料理を作ったり,スポーツをしたり,遠くへ出かけたりといったいろいろな活動をして過ごします。
ここでは,学校に行けていないことを責めません。ここは,あなたがいていい場所です。
ここは,あなたが楽しんでいい場所です。
ここで,少しでも気持ちを休めて,少しでも楽しい気持ちになって,ココロが落ちついたら,自分のことを見つめ直せるかもしれません。


●保護者のみなさま
やまびこの郷は,4泊5日の宿泊体験を基本的なプログラムとして用意しておりますが,初めての方には日帰り利用から始めていただきます。
また,日帰り利用を繰り返すこともできます。
利用されるかどうかは後で決めていただければ結構ですので,不登校や不登校傾向のことでお困りのことがありましたら,お気軽にやまびこの郷にご相談下さい。
専門のスタッフがお話を聞かせていただきます。



■所長プロフィール
神戸市在住。2022年3月まで神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授,同年4月より大阪信愛学院大学教育学部教授。
兵庫県スクールアドバイザー,神戸市スクールカウンセラー、神戸市社会教育委員,姫路市総合教育センタースーパーバイザーなどを歴任。
専門は、教育臨床心理学、生涯発達心理学、災害心理学。2022年4月より県立但馬やまびこの郷所長。
■著書
「青年期の人間関係」「新・青年心理学ハンドブック」「震災復興学」など。